天皇杯の決勝もおわって、日本のサッカー界的にはこれで完全にシーズンオフってことになりました。
リーグ戦は久々の２ステージ制でしたが、やっぱチャンピオンシップやるより１ステージ制の方がしっくりくるなぁ。
盛り上がりが何度もあって、新規ファンを取り込もうとするところが電通の狙いなんだろうけど、シーズン通した興奮度みたいなのは損なわれている感があります。
「ファーストステージがダメでもセカンドステージでがんばりゃいいさ」みたいなのがあるって、何か違う気がする。
リーグの優勝はサンフレッチェで、この４年で３度目かぁ。
レッズとかに選手引き抜かれながら結果出しているのは森保監督の手腕だろうけど、やってるサッカーが面白いとはこれっぽっちも思わないです。
なんというか「Ｊリーグで一番勝ち点を稼げそうなサッカー」とでもいうんでしょうか。
基本３バックで相手がボールキープしているときはウイングも下がって事実上の５バック。
全体も引き気味にして守りつつ、途中で引っ掛けることに集中。
ここでヨーロッパのトップリーグのチームなら、パスつないだりドリブルで突っ込んでこじあけちゃうんだけど、Ｊリーグにはそこまで突出したチームはないから、まずどっかでボールは奪える。
奪ってしまえば、相手に攻め込ませている分、相手陣内にスペースは空いているので、比較的少ない手数でゴール前まで運べるって戦法。
相手チームが引いてきたときは、真ん中でボールをちんたら回しつつ、寄ってきたところで右サイドのミキッチに勝負させる。
ハタからみてるとこれだけなのに、それでポンポン勝ち点とれちゃうのが現在のＪリーグのレベルなんだと思う。
相手チームが引いて守って、ミキッチを封じれば少なくともそんなに簡単に勝たせないと思うんだけどなぁ。
能力の割にパスサッカー志向の強い日本のチーム相手には有効ってだけど、「強者のサッカー」ではないわな。
で、そのグランパスですが、今年は大転換の１年になりそうです。
まず監督が交代。
ま、これはしゃーないですね。
けが人が多かったとはいえ結果が出てないし、そのけが人にしたって西野監督が無理やり使ってこじらせたってパターンもあるわけで。
おまけに監督の希望で獲得したノバコビッチが全く機能せず。
大宮とかにいたときは相手としてすごく脅威だったのに、グラではサッパリ。
もともとストライカータイプで長身の割にポストプレーはしないってことだったけど、ハイボールに競ろうともしないし、足元ばかりでほしがってスペースに走りこんでもくれないのでは、スタメンはずされても文句はいえないですよね。
試合での采配もどちらかというと後手後手で、膠着しているのになかなか選手交代しないし。
個人的にはフィジカルなく、かといって気の利いたプレイもそんなにしていない矢田を重用していたのも解せませんでした。
動いたかと思えば、ナビスコの準々決勝ガンバ戦で延長押せ押せだったのに、なぜか当たっているＧＫの楢崎を高木と交代させたあげくに、その高木がＰＫ戦で一本もとめられず、かつ自分のキックは止められえるという最悪の演出。
これで西野監督を見限ったファンはかなり多かったと思います。
いまだにあの采配だけは納得できません。
というわけで、監督が交代するのは当然だったけど、代わった先は指導経験のない小倉。
しかも、いきなりＧＭ兼任監督ｗ
その小倉は手始めに昨年ほとんど稼働していなかった助っ人外国人をきって、返す刀でレビュラークラスに大幅な年俸削減を提示して、本多や牟田が京都へ移籍。
ここまでいくと正直降格しても不思議じゃないわけだけど、ＧＭとしての小倉は有能なのか、足りなかったポジションの補強にはきっちり動いていたみたい。
スウェーデンから長身のＣＦシモビッチとＤＦオーマン、アジア枠でＤＭＦのイ・スンヒの獲得。
「どれだけやれるかわからないけど未知の魅力にかける」みたいな。
新人の和泉と高橋がある程度バックアップメンバーとして計算できるようになれば面白いとこあるかも。
あとは現時点で去就の定まっていない闘莉王がどうなるかがわかれば落ち着くでしょう。
闘莉王の場合、今までの高額年俸から思いっきり減らした提示にしてるわけだけど、それでも７０００万。
彼の年齢を考えるとＪでそれ以上出せるクラブもそうそうない気もするし、残るかどうかは微妙でしょうね。
もちろん残ってくれれば、心強くもありますが、ブラジルのチームあたりに出ていかれたとしてもしょうがないかなぁ。
そんなこんなで監督＆外国人３人が全くの未知数なんで強気なことは望めないけど、ワクワク感があるのも事実。
今年中に増資して、来年以降は補強にも大きくお金をかけれる目途もついてるだけに、
なんとか今シーズンはこの戦力で乗り切ってほしいもんです。
なんとか今シーズンはこの戦力で乗り切ってほしいもんです。
