東野圭吾「永遠の記憶」

久しぶりに読書の書庫を更新。

 

東野圭吾「永遠の記憶」

 

内海薫が刺された。
犯人は70歳ほどの老人。飛び降り自殺を図るも失敗し、
取り調べには黙秘を貫く。
やがて内海に恨みを抱く若い娘が捜査線上に浮かぶが、
老人との関係は不明。それどころか、内海への本当の復讐はこれからだった。
彼女が迫った「究極の選択」とは一体――。

一方、湯川と草薙は、老人の“ある持ち物”を手掛かりに、
「忘れてはいけない謎」の扉を開く。

 

東野圭吾のガリレオシリーズ最新刊にして遺作。

 

一応二部構成になっていて、第一部では内海薫が襲われた謎を追っていく展開。

 

犯人捜しというよりは、そこに至る因果関係を湯川たちが様々な状況から推測していく感じ。

 

第二部は第一部に関連する人物が過去のガリレオシリーズの登場人物との関わりがあったことが明かされます。

 

エピローグ的な感じの描かれ方ですが、二十年越しの伏線回収がされ、本書の装丁の意味も最後にわかりました。

 

ご存じのように、先月、作者の東野圭吾が亡くなってしまったため、今後彼の新作を読むことができなくなったことが残念でなりません。

 

ただ、彼の死を知ってから本作を読むとある程度残された時間を覚悟して、書いていたのかなと思われるフシもありました。

 

自分が学生時代に講談社文庫でデビュー作の「放課後」を読んで以来、30年以上ずっと追いかけ続けてきたし(ファンタジー系以外)、こちらのブログでも一番多く取り上げた作家でした。

 

謎解きと人間ドラマを融合させつつ、圧倒的なリーダビリティも兼ね備えていた稀有な存在だったと思います。

 

ブラックショーマンシリーズとか今後もまだまだ膨らませそうで楽しみにしてたんですけどね。

 

今まで面白い作品を読ませてきてもらったことにとにかく感謝。

北アルプスへ

月末にお休みとったので長野方面へ一泊二日でお出かけ。

 

去年の同じ時期は蓼科にいったので、今回は北アルプスに。

 

まずは扇沢駅まで車でいって、そこから電気バスで黒部ダムまで。

 

黒部ダムは正確には富山県だけど、長野側の扇沢駅からの方がバス一本でいけるんですよね。

 

まあ扇沢駅までいくのには時間かかりますが( ̄▽ ̄;)

 

その後は白馬村に移動して、大出公園から吊り橋越しに北アルプスをパシャリ

 

ついでに長野オリンピックなどでも使われた白馬ジャンプ競技場も見てきました。

 

これ、リフトとエレベーターでラージヒルのスタート地点まで行けるんですよね。

 

スキーはほとんどしないので、白馬は初めて行きましたが、まだ残雪のある山々と緑のコントラストが本当にきれいでいいところでした。

 

往復の運転はさすがに疲れた。。(;´∀`)

飯嶋和一「虚空蔵の峯」

出版されたら問答無用で作家買いする飯嶋和一の新刊を書店で見かけたので迷わず購入しました。

 

飯嶋和一「虚空蔵の峯」

 

 

その一行六人が神田橋本町の公事宿・秩父屋に着いたのは、雪まじりの北風が吹きすさぶ宝暦五年(1755)の真冬のことだった。数日降り続いた雪で道はぬかるみ、六人の草鞋も革足袋も泥にまみれていた。二日目の明け方に宿を出た六人は、闇が降りてようやく武家一人と足軽らに連れられ、宿に戻ってきた。武家は老中・酒井忠寄の家中を名乗り、六人が登城途中の老中の駕籠へ直訴に及んだことを告げた。
明朝、秩父屋の主人・半七は、武家の指示どおり訴願主二名をともない、神田橋門内の庄内藩酒井家へ向かった。美濃国郡上からやって来たという一行は、藩が出す通行手形も持たず、勝手に領外へ出てきていた。それだけでも罪となる。その上の越訴となれば、一行は酒井藩の調べの後、町奉行所へ身柄を引き渡され、そのまま牢屋に拘引されるものと思われた。だが、半七の案に相違して、酒井家は訴願主の二人を薄縁の敷かれた十二畳の間に、丁重に招き入れた。

いったい彼らは、何を訴えたのか?手に汗握る展開に、一気読み必至!
人の値打ちとは?生きる意味とは?その根源的な問いを投げかけながら、歴史小説の巨人が圧倒的な筆力で書き下ろした、江戸時代最大の裁判劇!

 

今回の舞台は江戸時代の郡上一揆とそれに対する評定が舞台。

 

公事宿の主を狂言回しに苛政にあらがう市井の人々を描写していきます。

 

重いテーマだけど、相変わらず「これノンフィクションだよね」と思わされる精緻な筆致は重厚感たっぷりでただただ感心させられます。

 

 

ペリリュー 楽園のゲルニカ

先週末に封切りされた「ペリリュー 楽園のゲルニカ」を観てきました。

 

 

原作の漫画は気になりつつも、いたたまれない場面が多いのは分かり切っていたので、未読のまま鑑賞。

 

太平洋戦争という史実をベースにしたフィクションですが、デフォルメされた三頭身キャラだからこそ描けた凄惨な描写もありました(それでもPG12)。

 

第二次大戦ものについてはいろんなメディアで描かれますが、どの戦線の描写をみても対戦国よりもロクに補給線も確保できないのに戦線を拡大した軍上層部に怒りを覚えますね。

 

史実のペリリュー島の戦いでは日本軍の戦死者は1万人以上。

 

終戦を知らずに、島内に隠れ住み、その2年後に米軍に投稿して帰国できた人はわずか34人。

 

東京裁判はクソみたいな裁判だけど、多くの国民を危険にさらしたことに対する「罪」はやはりあったと思わざるをえないです。

 

映画に関してはラストで救いもあるけど、ペリリュー島での生存者の方もこの作品に対して取材に協力してくれた人もいれば、「経験していない人には描けない」と協力を拒否した人もいたそうだし、現場はそれくらい筆舌に尽くしがたいものだったのは想像に難くありません。

 

公開3日目でも観客少なかったから、割と早めに打ち切られちゃうかもしれないけど、多くの人に見てもらえるといいなと思います。

 

あと、この手のテーマで漫画として完結まで連載され、映画化までいったところに日本のこの業界の懐の深さのようなものを感じました。

和歌山の西側を探訪してみた

月末の平日を連休にしたので、ちょっと足を伸ばして和歌山方面へ一泊二日で旅行に行ってみました。

 

尾張国から名神高速→京滋バイパス→第二京阪→近畿道→阪和道という分岐を潜り抜け、まずは岩出市の根来寺へ。

 

国宝の大塔

多宝塔の中では屈指の重厚感ありました。

 

その後は由良町の白崎海洋公園に。

すっごい風だったけど石灰岩の白と海の青のコントラストが綺麗でした。

 

そして黒潮市場(めっちゃぼったく観光地価格)によりつつ

 

日本のアマルフィ(←さすがに言いすぎとは思う(;´∀`)こと雑賀崎の温泉宿に宿泊。

 

夕食はちょっとはずんで熊野牛やアワビなどの入ったコースにしてみました。

 

で、二日目は加太港まで車で向かい、そこからフェリーで移動。

 

風が強くて少しでも波が高くなると、すぐ欠航してしまうようですが、たまたまお天気に恵まれ運航したのはラッキーでした。

 

そして、今回の一番の目的、友ヶ島に上陸。

 

ここは今は無人島ですが明治時代から第二次大戦まで軍の要塞になっていたこともあり、その遺構が多く残されているということで、近年は別名「ラピュタの島」とも呼ばれています。

 

第三砲台跡

 

この手の遺構は安全のため近づけないところも多いですが、地下の通路とかも入っていけました。

 

士官の兵舎跡もありました。

 

遺構のあるところは結構坂道を登っていくのでちょっとしたハイキングみたいな感じですが、前々から行ってみたところだったので行けてよかったです。

アートアクアリウム展

先日、栄の中日ビルで開催されてたアートアクアリム展に行ってきました。

 

簡単に言うと、金魚をデコレーションしたいろんな水槽でアートっぽく見せるってコンセプトのイベント。

 

名古屋では7年ぶりの開催とかで平日でも結構賑わってました。