久しぶりに読書の書庫を更新。
東野圭吾「永遠の記憶」

内海薫が刺された。
犯人は70歳ほどの老人。飛び降り自殺を図るも失敗し、
取り調べには黙秘を貫く。
やがて内海に恨みを抱く若い娘が捜査線上に浮かぶが、
老人との関係は不明。それどころか、内海への本当の復讐はこれからだった。
彼女が迫った「究極の選択」とは一体――。
一方、湯川と草薙は、老人の“ある持ち物”を手掛かりに、
「忘れてはいけない謎」の扉を開く。
東野圭吾のガリレオシリーズ最新刊にして遺作。
一応二部構成になっていて、第一部では内海薫が襲われた謎を追っていく展開。
犯人捜しというよりは、そこに至る因果関係を湯川たちが様々な状況から推測していく感じ。
第二部は第一部に関連する人物が過去のガリレオシリーズの登場人物との関わりがあったことが明かされます。
エピローグ的な感じの描かれ方ですが、二十年越しの伏線回収がされ、本書の装丁の意味も最後にわかりました。
ご存じのように、先月、作者の東野圭吾が亡くなってしまったため、今後彼の新作を読むことができなくなったことが残念でなりません。
ただ、彼の死を知ってから本作を読むとある程度残された時間を覚悟して、書いていたのかなと思われるフシもありました。
自分が学生時代に講談社文庫でデビュー作の「放課後」を読んで以来、30年以上ずっと追いかけ続けてきたし(ファンタジー系以外)、こちらのブログでも一番多く取り上げた作家でした。
謎解きと人間ドラマを融合させつつ、圧倒的なリーダビリティも兼ね備えていた稀有な存在だったと思います。
ブラックショーマンシリーズとか今後もまだまだ膨らませそうで楽しみにしてたんですけどね。
今まで面白い作品を読ませてきてもらったことにとにかく感謝。





















