読書の間

東野圭吾「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」

久しぶりに読書の書庫も更新。 東野圭吾「ブラック・ショーマンと覚醒する女たち」 この人は人生をリノベーションするつもりだ――亡き夫から莫大な遺産を相続した女性の前に絶縁したはずの兄が現れ、「あんたは偽者だ」といいだす。女性は一笑に付すが、一部…

東野圭吾「あなたが誰かを殺した」

たまには読書の書庫も更新しておきます。 東野圭吾「あなただ誰かを殺した」 閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎…

小川哲「地図と拳」

久しぶりに大作読んだので読書の書庫を更新。 小川哲「地図と拳」 「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へ…

東野圭吾「白鳥とコウモリ」

東野圭吾の新刊が出てたのでさっそく購入して読了。 東野圭吾「白鳥とコウモリ」(幻冬舎刊) 遺体で発見された善良な弁護士。一人の男が殺害を自供し事件は解決――のはずだった。「すべて、私がやりました。すべての事件の犯人は私です」2017年東京、1984年…

東野圭吾「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」

久しぶりの読書の書庫を更新。。って、他の書庫も結構ご無沙汰ですが(^▽^;) 東野圭吾「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」(光文社) 名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。けれど、この町は寂れてはいても観光地で、…

東野圭吾「希望の糸」

すっかり更新していませんでしたが、久しぶりに読書ネタを。 東野圭吾「希望の糸」(講談社) 「死んだ人のことなんか知らない。 あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」 ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩。 どうしたら、本当…

東野圭吾「沈黙のパレード」

すっかり更新を怠ってしまいました。。 ゴルフ全然いってないし、そんなに美味しいものも食べてなかったので。 ということで、更新されるのは読書の書庫です。 東野圭吾「沈黙のパレード」(文藝春秋刊) 突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体と…

飯嶋和一「星夜航行(上・下)」(新潮社)

問答無用で作家買いする数少ない1人、飯嶋和一の新刊が出てたので早速購入して読んでみました。 飯嶋和一「星夜航行(上・下)」(新潮社) 三河を二分した内乱の時、父が徳川家に弓を引いたため、逆臣の遺児として農村に逼塞していた沢瀬甚五郎は、祖父よ…

デニス・E・テイラー「われらはレギオン 1  AI探査機集合体」

ちょっとヒマなので、珍しく二日連続で投稿(^▽^ デニス・E・テイラー「われらはレギオン 1 AI探査機集合体」(金子浩訳) ソフトウェア会社の社長兼プログラマーのボブ・ジョハンスンは、SF大会の会場で交通事故にあい死亡した。 目覚めてみると、なんと117…

塩野七生「ギリシア人の物語Ⅲ 新しき力」

このところ読みたい本がいろいろあるので、珍しく10日もあけずに更新します。 塩野七生「ギリシア人の物語Ⅲ 新しき力」 混迷のギリシア世界を弱冠二十歳で統一し、ペルシア帝国制覇へと向かったマケドニア王アレクサンダー。 トルコ、中東、中央アジアを次…

田中芳樹「アルスラーン戦記」完結について

昨日、近くの書店にいったら田中芳樹の「アルスラーン戦記」の最終巻が発売日より1日早く出てたので購入し、一晩で読了しました。 この巻「だけ」の感想としては正直、ガッカリ。 今まで大切に温めていたはずの設定やキャラを台無しにしてしまうやっつけ仕…

小川哲「ゲームの王国(上・下)」

なんとか今月も記事を更新(^▽^ 小川哲「ゲームの王国(上・下)」(早川書房) サロト・サル――後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。 貧村ロベーブレソンに生を享けた、天賦の智性を持つ神童のムイタック。 皮肉な運命と…

佐藤究「Ank:a mirroring ape」

ブログ更新するのめっちゃ久しぶりですが、忘れていたわけではないです(;´∀`) 佐藤究「Ank:a mirroring ape」(講談社) 2026年、多数の死者を出した京都暴動(キョート・ライオット)。 ウィルス、病原菌、化学物質が原因ではない。そしてテロ攻撃の可能性も…

中山七里「ドクター・デスの遺産」

久しぶりの読書の書庫を更新。 中山七里「ドクター・デスの遺産」(角川書店) 警視庁にひとりの少年から「悪いお医者さんがうちに来てお父さんを殺した」との通報が入る。 当初はいたずら電話かと思われたが、捜査一課の高千穂明日香は少年の声からその真剣…

塩野七生「ギリシア人の物語 Ⅱ 民主政の成熟と崩壊」

楽しみにしていたシリーズの続刊を本屋で見つけたので、早速購入。 塩野七生「ギリシア人の物語 Ⅱ 民主政の成熟と崩壊」(新潮社) 国内の力を結集することで大国ペルシアを打破した民主政アテネ。 不世出の指導者ペリクレスの手腕により、エーゲ海の盟主と…

石持浅海「殺し屋、やってます」

昨日、今日は外出してると冷蔵庫みたいな寒さ。 地球温暖化って何かの間違いですよね? というわけで、ほとんど閉じこもってるので、ブログにするようなネタもあまりないですが、軽めの本で読書の書庫を更新しておきます。 石持浅海「殺し屋、やってます」(…

恩田陸「蜜蜂と遠雷」

新年最初の記事は読書の書庫から。 恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎) 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。 「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件とな…

飛浩隆「自生の夢」

読書の書庫、あまり意識してなかったけど、最近SF系のでしか更新してない。。 とんがった設定のものの方が印象に残ってるからかなぁ。 というわけで、飛浩隆の久しぶりの新刊が出てたので、買ってみました。 飛浩隆「自生の夢」(河出書房) 73人を言葉の…

宮内悠介「スペース金融道」

このところ朝晩は一気に涼しくなって、読書もはかどるシーズンに。 SFを二連荘で読みました。 宮内悠介「スペース金融道」(河出書房新社) 人類が最初に移住に成功した太陽系外の星―通称、二番街。 ぼくは新生金融の二番街支社に所属する債権回収担当者で、…

ハーラン・エリスン「死の鳥」

ようやく長い夏もおわり、9月。 相変わらず月1ペースでしか更新しなくなってしまったブログですが、読書の書庫は新刊で気に入ったのがあれば、ぼちぼち記事にしよっかなと。。 ハーラン・エリスン「死の鳥」(伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫) 25万年の眠りのの…

ケン・リュウ「蒲公英王朝記 巻ノ二  囚われの王狼」

7月に入ってから、暑くてたまりませんね。。 クールビズなのに、外出してると、それだけで汗だくになります。 さて、5月に読んだ本の続刊の感想です。 ケン・リュウ「蒲公英王朝記 巻ノ二 囚われの王狼」(早川書房) 人を惹きつけてやまない天性の魅力を…

ケン・リュウ「蒲公英王朝記 巻ノ一 諸王の誉れ」

世間はゴールデンウィークですが、3~5日も全部仕事にしちゃいました。 どうせ他に予定もないしね。 ってことで、久しぶりに読書の書庫を更新。 ケン・リュウ「蒲公英王朝記 巻ノ一 諸王の誉れ」(早川書房) 七つの国々からなるダラ諸島では、統一戦争に…

塩野七生「ギリシア人の物語 Ⅰ 民主政のはじまり」

こんにちわ。 スマップの解散騒動もベッキーの不倫も全然興味がないあややっくすです。 同年代の男性のほとんどが同様の意見だと思います。 スマップの個々人みても別に演技や歌がうまい人いないし、ベッキーはおそらくバラエティで制作側の使い勝手がいいだ…

木下昌輝「宇喜多の捨て嫁」

ちょっと前に読んだ本ですが、あまりに他に書くことがないので、読書の記事に。 木下昌輝「宇喜多の捨て嫁」(文藝春秋刊) 戦国時代の備前・備中を舞台に、昨日の敵は味方であり明日の敵、親兄弟でさえ信じられないという過酷な状況でのし上がった、乱世の…

梶尾真治「怨讐星域」Ⅰ~Ⅲ

ここのところ月イチくらいでしかブログ更新できてない。。 梶尾真治「怨讐星域」Ⅰ~Ⅲ(ハヤカワ文庫) 太陽のフレア膨張による地球消滅から逃れるため、アジソン米大統領と選ばれた3万人だけを乗せた世代間宇宙船ノアズ・アークが、密やかに出航した。 残さ…

里中満智子「天上の虹」23巻(完)

里中満智子のライフワークともいえる「天上の虹」が23巻でついに完結しました。 1巻の初版が昭和59年だから30年以上かけて刊行されてたことになるんですね。 自分の持っている1巻は昭和62年のだから、集める方としても28年くらいかけてることに…

アンディー・ウィアー「火星の人」

二回連続で読書の書庫で更新。 アンディー・ウィアー「火星の人」(ハヤカワ文庫) 有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。 だが、不運はそれだけで終わらない。 火星を離脱する寸前、折れ…

飯嶋和一「狗賓童子の島」

こんにちわ。 最近はコンビニで売っている生ハムの切り落としをつまみにビールを飲むのが好きなあややっくすです。 大体150-200円前後だけど、十分美味しいです。 さて、久しぶりに更新するのは読書ネタで。 飯嶋和一「狗賓童子の島」(小学館 税別230…

春日太一「なぜ時代劇は滅びるのか」

あけましておめでとうございます。 とはいえ、年末は10連勤で年明けも完全に寝正月でこれといった話題がないので、新年一発目は読書の記事で。 春日太一「なぜ時代劇は滅びるのか」(新潮新書) 以前、「天才 勝新太郎」の記事でも紹介した著者の本。 今や…

東野圭吾「虚ろな十字架」

新刊がでたら、とりあえず買ってみる作家。 東野圭吾「虚ろな十字架」(光文社 税別1500円) フリーライタの浜岡小夜子が、自宅マンション裏の路上で刺殺された。 事情聴取に来た刑事からその事実を聞かされ、元夫の中原道正は愕然とする。 なぜなら、彼…