東野圭吾「沈黙のパレード」

すっかり更新を怠ってしまいました。。

ゴルフ全然いってないし、そんなに美味しいものも食べてなかったので。

ということで、更新されるのは読書の書庫です。

東野圭吾「沈黙のパレード」(文藝春秋刊)


イメージ 1

突然行方不明になった町の人気娘が、数年後に遺体となって発見された。

容疑者は、かつて草薙が担当した少女殺害事件で無罪となった男。

だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。

さらにその男が堂々と遺族たちの前に現れたことで、町全体を憎悪と義憤の空気が覆う。

秋祭りのパレード当日、復讐劇はいかにして遂げられたのか。

殺害方法は?

アリバイトリックは?超難問に突き当たった草薙は、アメリカ帰りの湯川に助けを求める。 

ガリレオシリーズの最新刊が出てたので購入してみました。


以下ちょっとネタバレあるかも。


シリーズの特徴として科学トリックを使うことになるので、素人目には「それはちょっと無理筋なんじゃねーの?」って思うところは相変わらずですが、そこは目をつぶらざるをえないですね。

文章もいつも通り読みやすし、人間ドラマとしては面白かったと思います。

司法で裁けないような人間にどう対峙するかというテーマもあるかもしれませんが、まあそこはそれほど深くはつっこんでないかな。

舞台設定こそ違え、いろんな人が関わってくるあたりはクリスティーの「オリエント急行殺人事件」と似てるところもあるかもしれません。

作中の2番目の殺人事件についてはなんとなく真犯人は別にいるんじゃないかなあとは予想してたら。。やっぱり。

この作者の作品はなんだかんだといってほとんど読んでいるので、どんでん返しはありそうだなってなんとなくわかりました。

もちろんその真相まではわかりっこないですけどね。

基本的に科学トリックは無知な人間にとっては狐につままれたような感じになるので、このシリーズだとやっぱ「容疑者Xの献身」が一番好きですね。

シリーズとしてもガリレオシリーズより加賀シリーズの方が入りこみやすいです。

ま、どっちも面白いんですけどね。