このところ朝晩は一気に涼しくなって、読書もはかどるシーズンに。
SFを二連荘で読みました。
宮内悠介「スペース金融道」(河出書房新社)
人類が最初に移住に成功した太陽系外の星―通称、二番街。 ぼくは新生金融の二番街支社に所属する債権回収担当者で、大手があまり相手にしないアンドロイドが主なお客だ。 直属の上司はユーセフ。 この男、普段はいい加減で最悪なのに、たまに大得点をあげて挽回する。 貧乏クジを引かされるのは、いつだってぼくだ。 「だめです!そんなことをしたら惑星そのものが破綻します!」「それがどうした?おれたちの仕事は取り立てだ。 それ以外のことなどどうでもいい」取り立て屋コンビが駆ける! 新本格SFコメディ誕生。
SF雑誌のNOVAに連載されてたシリーズの連作集。
この作者のはなんだかんだといって、単行本ほとんど読んでる気がします。
今作はいつもと違って少しおちゃらけテイスト。
それぞれの舞台はSFらしく様々で、未来のアンドロイドの在り方とかはそれなりに考えられてます。
量子金融工学の小難しい理論は門外漢にはよく理解できませんが、主人公と相棒のユースフのやり取りをニヤニヤしながら読んでいくというのが、正しい読み方かも。
続編あるかな?