小川一水「天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ (上・下)」

海の向こうで石川遼くんが戦ってるゴルフのプレジデンツカップ、面白いですねぇ。

米選抜vsその他の団体戦だけど、フォーサムとかフォーボールだと普段のゴルフとまた違った戦略あるし。

昨日は合コンで午前様になっちゃいましたが、今朝もちゃんと早起きしてゴルフネットワークで観ちゃいました。

昨日はタイガーとストリッカーの組に手も足もでなかった遼くん(オグルビーと組)も、今朝はY・E・ヤンと組んで、なかなか活躍してましたねぇ。

で、午前中はそのまま寝不足でゴルフスクールも行ってきて、2時間ほどお昼寝してました(^_^; アハハ…

このまま今日は何も予定はないので、あとはダラダラ本を読んで過ごすとして、ブログも読書の書庫をちょっくら更新。


小川一水「天冥の標 Ⅰ メニー・メニー・シープ (上・下)」(ハヤカワ文庫刊 税別各660円)


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西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植300周年を迎えようとしていた。

しかし臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に、植民地全域に配電制限などの弾圧を加えつつあった。

そんな状況下、セナーセー市の医師カドムは、“海の一統”のアクリラから緊急の要請を受ける。

街に謎の疫病が蔓延しているというのだが…

著者が今までの作家人生の集大成として取り組み、全10巻となる予定の長編シリーズの第1巻。

短編も長編もいけちゃう若手SF作家としては間違いなく日本でも1、2を争うくらいの存在なだけに、いやがおうにも期待してしまいます。

設定は人類が銀河系に拡散していった未来ってことで、おそらく様々なテーマを含んだ壮大なスペースオペラチックな作品になるんじゃないかと勝手に妄想。

この巻では植民星の一つを舞台に、ある疫病の発生から、その支配体制など星全体を巻き込むような動乱にいたるまでを描いてるんだけど、そこには人間なみの知性をそなえたアンドロイドや生物などの存在もあって、いろんな要素が複雑にからみあってきてました。

作者にしては珍しく濃厚なエロエロ描写もあったりしたのが意外でした。

ただ、正直、この巻の中に登場する物語だけでは、その世界観もいまいちつかめないし、なんともキツネにつままれたような感じ。

あまりカタルシスはなかったかなぁ。

しかも、作者のあとがきによると、2巻、3巻でも同じような感想をもつことになるみたい。。

そこまで言われると、読むほうとしても、それなりの覚悟はできるってもんですw

まぁ、全10巻の予定で、一応最後の方の構想まである程度は出来上がってるらしいですからね。

長い目で見ないといけないでしょうし、この作者のことだから、きっと最初の方の巻でバラバラだった伏線が徐々に集約されていって、大団円の一大叙事詩に仕上げてくれるもんだと信じます。

残りの9巻をこれから3年間かけて出版していくらしいので、続刊を待って、シリーズ全巻読破したときに最終的な評価をしなくちゃいけないですしね。

この手の大長編のスペオペってもうずいぶん読んでないから、楽しみだなぁ。o(^o^)o ワクワク