こんばんわ。
このところ忙しいのか忙しくないんだかよく分からないのに、うちと会社の往復がメインの生活になってる気がするあややっくすです。
というわけで、相変わらずブログするようなネタはないですが、うちに帰って本だけは結構読んでいます。
その中で以前記事にした本の続刊が出たので、久しぶりに読書の書庫をたまには更新。
小川一水「天冥の標Ⅱ 救世群」(ハヤカワ文庫 税別760円)
西暦201X年、謎の疫病発生との報に、国立感染症研究所の児玉圭伍と矢来華奈子は、ミクロネシアの島国パラオへと向かう。 そこで二人が目にしたのは、肌が赤く爛れ、目の周りに黒斑をもつリゾート客たちの無残な姿だった。 圭伍らの懸命な治療にもかかわらず次々に息絶えていく罹患者たち。 感染源も不明なまま、事態は世界的なパンデミックへと拡大。 人類の運命を大きく変えていく。
全10巻で予定されているシリーズの第2巻。
前巻で語られた800年後の遠い宇宙の物語から、一気に近未来の世界へ逆戻り。
この巻はこの巻で一つの物語として成立はしているんだろうけど、1巻同様に救いのない終わり方でした。
前巻で出てきた謎の用語のあらましなどはちょこちょこと登場してきますが、それがどうやってつながっていくのかまでは不明のまま。
パンデミックとか物語としての共通点はいくつか思い当たんですけどなぁ。
ただ、これから壮大になっていくと思われるシリーズの全体像はまだまだサッパリ分かりません。
あと、前巻に引き続き、この作者にしては珍しく直接的なエロ描写があったのが気になるところ。
物語に性愛的な要素もからんでくるんだろうか??
いずれにせよ今後もどうやって物語りを膨らませて、収束させていくのか気になりまくりだけど、鬱な展開でまだしばらく引っ張られそうな気もしますw
なにせ全10巻の予定ですからねぇ。
日本の若手SF作家でもナンバー1といってもいい存在の作者が自ら集大成と位置づけているシリーズだけに、しばらくは期待しつつ、続刊を待とうと思います。