ジョン・スコルジー「アンドロイドの夢の羊」

こんばんわ。

ハードディス内臓のテレビを買ったはいいが、録画してまで見たい番組ってそんなにないことに気づいたあややっくすです(^_^;)

さて、今日はなんとか月イチペースで更新していきた読書の記事を。


= ジョン・スコルジー「アンドロイドの夢の羊」(内田昌之訳 ハヤカワ文庫 税別1040円)=

イメージ 1

地球‐ニドゥ族の貿易交渉の席上で事件がおきた。

戦争につながりかねないこの問題の解決のため、ニドゥ族は代償として特別なある「羊」の調達を要求してくる。

期限は一週間。

凄腕ハッカーの元兵士クリークがこの羊探しを命じられるが、謎の宗教団体に追われ、反ニドゥ勢力の暗殺者に狙われるはめに。

そして、ようやく見つけ出した羊の正体とは……。

「老人と宇宙」で一躍有名になったジョン・スコルジーの新刊。

タイトルはもちろんディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を思い切り拝借してますが、ストーリー的にはあまり関係ないかなw

あえていうならSFで羊が重なるってとこくらいでしょうか。

異種族のニドゥ族を怒らせる最初の下りがバカバカしすぎて、オチャラケSFかと思いましたが、中盤以降は冒険活劇っぽくなって意外にドキドキの展開でした。

惜しむらくはさまざまな思惑を持った登場人物がいろいろ出てくるのに、関係が分かりづらく、読み手としては終盤まで少し混乱させられてしまうところでしょうか。

そのへんをもうちょっとスッキリさせてくれれば、もっとよかったのに。

まぁ、面白かったので「老人と宇宙」のファンの人にはもちろん、そうでない人にも楽しめると思います。。