本のランキングものって、あまり買うことないけど、これだけは毎年買います。
ミステリー系のはネットでの書評も多いし、ランキング本も毎年いろいろ出てるのに、ＳＦのはあまりないですからね。
でもって、海外物のＳＦの場合はハードカバーだとジャンル的にマニアックなせいか３０００円くらいするのも珍しくない割に、当たりハズレもでかいから、ある程度信頼のおける指標が欲しいってのもあります。
今年のランキング
国内篇 １位 伊藤計劃「ハーモニー」 ２位 長谷敏司「あなたのための物語」 ３位 津原泰水「バレエ・メカニック」 ４位 上田早夕里「魚舟・獣舟」 ５位 神林長平「アンブロークン アロー 戦闘妖精・雪風」 ６位 山本弘「地球移動作戦」 ７位 大森望・日下三蔵編「年刊日本ＳＦ傑作選 超弦領域」 ８位 大森望・日下三蔵編「年刊日本ＳＦ傑作選 虚構機関」 ９位 田中哲弥「猿駅／初恋」 １０位 うえお久光「紫色のクオリア」 １１位 村上春樹「１Ｑ８４（ＢＯＯＫ１・ＢＯＯＫ２）」 １２位 樺山三英「ハムレット・シンドローム」 １３位 小川一水「煙突の上にハイヒール」 １３位 飴村行「粘膜蜥蜴」 １５位 佐藤哲也「下りの船」 １６位 野田昌宏「レモン月夜の宇宙船」 １７位 林譲治「ファントマは哭く」 １８位 瀬川深「ミサキラヂオ」 １９位 日下三蔵編「日本ＳＦ全集 １９５７～１９７１」 ２０位 仁木稔「ミカイールの階梯（上・下）」
自分が読んでるのは４位「魚舟・獣舟」、６位「地球移動作戦」、８位「虚構機関」、１３位「煙突の上にハイヒール」の４つしかない。。(^｡^
選評にもあったけど、今年ランクインしてるのはどちらかというと文学的なノリの作品が多くって、昨年の自分が気持ち的に、敬遠してたからかなぁ。
１位の伊藤計劃のだったのは昨年若くして亡くなってしまったのもあるのかな。
前作の「虐殺器官」は読んでたけど、昨年のはなぜか買う気はしなかった。。
相変わらずの食わず嫌いですｗ
５位の「アンブロークン アロー」とか１７位の「ファントマは哭く」みたいなシリーズものも最初の１作目はなぜか読んでるのに、それ以降のを読んでないから、読みようがないし。。
書評読んでて、ちょっと手を出してみようと思ったのが、１０位の「紫色のクオリア」と１８位の「ミサキラヂオ」。
国外篇 １位 チャイナ・ミエヴィル「ペルディード・ストリート・ステーション」 ２位 チャールズ・ストロス「アッチェレランド」 ３位 ジョージ・Ｒ・Ｒ・マーティン「洋梨形の男」 ４位 グレッグ・イーガン「ＴＡＰ」 ５位 マイケル・シェイボン「ユダヤ警官同盟（上・下）」 ６位 ナンシー・クレス「ベガーズ・イン・スペイン」 ６位 ロバート・チャールズ・ウィルソン「無限記憶」 ８位 ジャック・フィニィ他「時の娘 ロマンティック時間ＳＦ傑作選」 ９位 ヴァーナー・ヴィンジ「レインボーズ・エンド（上・下）」 １０位 ニール・ゲイマン「アメリカン・ゴッズ（上・下）」 １１位 ウィリアム・ギブスン「スクープ・カントリー」 １２位 スタニスワフ・レム「泰平ヨンの航星日記（改訂版）」 １３位 フィッツ・ジェイムズ・オブライエン「金剛石のレンズ」 １４位 アラン・ムーア「フロム・ヘル」 １５位 ナンシー・クレス＜プロバビリティ＞三部作 １５位 ジョー・ホールドマン「ヘミングウェイごっこ」 １７位 ジョン・クロウリー「エンジン・サマー」 １７位 キャロル・エムシュウィラー「カルメン・ドッグ」 １９位 ジョナサン・キャロル「木でできた海」 ２０位 ピーター・Ｓ・ビーグル「完全版 最後のユニコーン」
以下、また読んでいない言い訳をｗ
１位の「ペルディード・ストリート・ステーション」はスチーム・パンクは嫌いじゃないけど、あまりに世界観がイッっちゃってそうなので、華麗にスルー。
２位の「アッチェレランド」は面白そうだと感じつつ、表紙のとっつきにくそうな雰囲気に手が出せず。。
３位の「洋梨形の男」と４位の「ＴＡＰ」は短編集だし、本屋でみかけるたびに、そのうち読もう読もうと思いながら、購入までには至ってないって感じです。
あと、１０位の「アメリカン・ゴッズ」はあらすじみて、ちょっと興味もったかも。
ニール・ゲイマンのって基本的にあまり好きじゃないのと、上下各２３１０円という値段がリスキーなので、読むとしたら文庫化されてからでしょうがｗ
毎年海外篇の方は古典の復刻とかも入ってくるので、実際に原作かかれてる年代はバラバラですよねぇ。
１４位の「フロム・ヘル」って以前、ジョニデが主役で映画になったのと同じやつじゃないのかな？？
今年はゼロ年代のＳＦベスト３０ってランキングもオマケでついていました。
国内篇 １位 伊藤計劃「虐殺器官」 ２位 飛浩隆「グラン・ヴァカンス 廃園の天使」 ３位 冲方丁「マルドゥック・スクランブル（全３巻）」 ４位 円城塔「Ｓｅｌｆ－Ｒｅｆｅｒｅｎｃｅ ＥＮＧＩＮＥ」 ５位 飛浩隆「ラギッド・ガール 廃園の天使Ⅱ」 ６位 古川日出男「アラビアの夜の種族」 ７位 野尻抱介「太陽の簒奪者」 ８位 菅浩江「永遠の森 博物館惑星」 ９位 飛浩隆「象られた力」 １０位 貴志祐介「新世界より」 １１位 伊藤計劃「ハーモニー」 １２位 北野勇作「かめくん」 １３位 小林泰三「海を見る人」 １４位 池上永一「シャングリ・ラ」 １５位 山本弘「アイの物語」 １６位 神林長平「膚の下（上・下）」 １７位 山本弘「神は沈黙せず（上・下）」 １８位 小川一水「老ヴォールの惑星」 １９位 最相葉月「星新一 一００一話をつくった人」 ２０位 円城塔「Ｂｏｙ’ｓ Ｓｕｒｆａｃｅ」 ２１位 小川一水「復活の地（全３巻）」 ２２位 秋山端人「イリヤの空、ＵＦＯの夏（全４巻）」 ２３位 小松左京・谷甲州「日本沈没 第二部（上・下）」 ２４位 山田正紀「神獣聖戦 Ｐｅｒｆｅｃｔ Ｅｄｉｔｉｏｎ（上・下）」 ２５位 瀬名秀明「デカルトの密室」 ２６位 山尾悠子「山尾悠子作品集成」 ２７位 長谷年司「あなたのための物語」 ２８位 新城カズマ「サマー／タイム／トラベラー（全２巻）」 ２９位 奥泉光「鳥類学者のファンタジア」 ３０位 巽孝之「日本ＳＦ論争史」
なんだかんだといって、こちらのランキングだと読んでる作品が多いかな。
ベスト１０のうちだと８作品は読んでました。
これだけのメンツで「虐殺器官」が１位ってのはちょっと違和感あるなぁ。
さっきも書いたけど、昨年作者が死んじゃったって同情票もある気がします。
飛浩隆、滅多に新刊でないのに、ベスト１０に３作品入ってるはサスガというか、現代のＳＦ読者の傾向がよく現れていますね。
作品自体のクオリティも高いから、納得なんですが。
最近の傾向からか、ハード系、スペースオペラ系はあまり上位にきてない感じ。
エンターテインメントに徹したそういうの好きなんだけどなぁ。
「アラビアの夜の種族」みたいに物語の醍醐味も味わえるような作品が６位ってのは、素直にうれしい。
ただ、個人的には山本弘の「アイの物語」は、ベスト５には入って欲しかったな。
順位低すぎじゃね？
キーボード打ち疲れたので、海外篇はベスト１０だけｗ
海外篇 １位 テッド・チャン「あなたの人生の物語」 ２位 グレッグ・イーガン「万物理論」 ３位 グレッグ・イーガン「しあわせの理由」 ４位 クリトファー・プリースト「双生児」 ５位 ロバート・チャールズ・ウィルソン「時間封鎖（上・下）」 ６位 グレッグ・イーガン「ディアスポラ」 ７位 ジーン・ウルフ「デス博士の島その他の物語」 ８位 中村融・山岸真編「２０世紀ＳＦ（全６巻）」 ９位 クリトファー・プリースト「奇術師」 １０位 ニール・スティーブンスン「ダイヤモンド・エイジ（上・下）」
海外篇は割と納得のラインナップじゃないでしょうか。
他の作品はたぶんほとんど書いてないけど、この短編集におさめられてる作品の密度の濃さが評価されてるんでしょうね。
逆に、グレッグ・イーガンの結構数もこなしてるのに、どれもハイクオリティっていうも素晴らしいですよね。
硬軟両方いけるし、過去数十年の歴史の中でもナンバー１のＳＦ作家だと思います。
クリストファー・プリーストみたいなちょっと幻想的な雰囲気があるのを書く作家が上位にきてるのがちょっと意外。
もちろん作品は面白いけど。
わたくし、読書に関しては食わず嫌いなので、興味をそそられないテーマのは少々評価が高くても読まないけど、さすがに１０年単位のベスト１０のだと読んでる作品の方が多くて少しホッとしました(^｡^ﾎｯ!
ﾎｯ!みなさんは好きなＳＦのランキングつけるとしたら、どうなりそうですか？
・・・・もっとも「ＳＦはほとんど読まない」という人が多そうな気がしないでもないですがｗ
ひっさびさの長文、ちょっと疲れた。。(;^_^A ｱｾｱｾ･･･
