デニス・E・テイラー「われらはレギオン 1  AI探査機集合体」

ちょっとヒマなので、珍しく二日連続で投稿(^▽^;)

デニス・E・テイラー「われらはレギオン 1  AI探査機集合体」(金子浩訳)


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ソフトウェア会社の社長兼プログラマーのボブ・ジョハンスンは、SF大会の会場で交通事故にあい死亡した。

目覚めてみると、なんと117年後、キリスト教原理主義国家となったアメリカで、恒星間探査機の電子頭脳になっていた!

はからずもほぼ無尽蔵の寿命と工業生産力を手に入れたボブは、人類の第2の居住地を探して近隣の星系を探索し、つぎつぎに新発見や新発明を成し遂げていく

人間の脳からつくられたAIが主人公となって広大な宇宙を移動し、移住可能な惑星を探索、開拓していくってお話。

しかも、その途中途中で自身(?)のコピーを作って増殖していき、同時進行で様々な人格の彼ら(大元は同じボブだけど)がさらに未知の星系への調査や新たな技術の開発、危機を迎えた地球の人類の救出などどんどん手を広げていきます。

敵国の宇宙船の攻撃などトラブルも様々遭遇しますが、基本的に「何でもできる」チートな能力なので、少なくとも三部作の第一部の中ではそれらを潜り抜けていきます。

設定としてはハードSFかもしれませんが、小難しい理論とかがあるわけではなく、物語の軸にフロンティアスピリッツ的なワクワク感があって楽しめました。

中身はファンタジーに近いかも。

アンディ・ウィアーの「火星の人」が好きな人ならあうんじゃないかと思います。

あれよりはかなりおおざっぱですけどね(^▽^;)

第二部、第三部の刊行も決まっているらしいので、近々に続きも読めそうです。