このところ読みたい本がいろいろあるので、珍しく10日もあけずに更新します。
混迷のギリシア世界を弱冠二十歳で統一し、ペルシア帝国制覇へと向かったマケドニア王アレクサンダー。 トルコ、中東、中央アジアを次々と征服し、ついにはインドに至るまでの大帝国を築きあげるも三十二歳で夭逝――。 夢見るように生き、燃え尽きるように死んだ若き天才、その烈しい生涯に肉薄した歴史大作。
とりあえず、後々「大王」と呼ばれるだけあって、「アレクサンドロスってスゲ~」って再認識。
21歳で父親が暗殺されて後をついだあとから会戦では全戦全勝。
戦場にあっては常に平の兵士たちと同じ境遇に身を置き、そして戦術的に一番それが効果的だからといって、常に自分が一番先頭にたって戦うとかファンタジー小説の世界でしょ。
しかもそれで、ギリシアからインドの西端にまたがる広大な地域を転戦し続けて、10年程度で平らげてしまってるんだから。
若死にしすぎて後継者を作れなかったのは致し方ないけど、それでもどんな人の人生よりドラマティックだったと思います。
読んでる間は史実なのにこちらも血沸き肉躍る感じでした。
御年80歳で積み上げた業績を考えれば、もうやり残したことはないくらいの達成感もあるんでしょうね。
どれも本当に面白かったです。
もう彼女の作品が読めなくなるのは残念ですが、今までの素晴らしい研鑽に心から拍手を贈りたいです。