今日はお休みでした。
朝から洗濯などをしつつ、昼前からフィットネスクラブでちょっくら運動。
ストレッチのあとはクロストレーナーやったんだけど、この暑さに知らず知らずのうちに疲れてるのか、いつもより負荷がきつく感じてしまいました。。。
毎度のことながらボディシェイカーは内蔵まで揺すぶられるよう。
さて、先日、このブログでも何度か記事にしてる小川一水の新刊を本屋でみかけたので、読んでみました。
相変わらずたまにしか更新できてないけど、読書の書庫も一応設定してますからね。(;^_^A アセアセ・・・
どうせあまり読まれてないのは知ってますけど。。イジイジ・・( ..)( __)イジイジ・・
小川一水「フリーランチの時代」(ハヤカワ文庫、税別660円)
小川一水は新刊が出たら無条件で購入してしまう作家の1人。
読みやすくて、実験的な作風も多いから、ミステリー界にたとえると東野圭吾のような存在だと思ってます。
今回のは長編じゃなくて、「老ヴォールの惑星」以来の久しぶりの短編集。
おさめられてるのは、
・火星基地の4人の隊員が経験する途方もないファーストコンタクトを描いた表題作、「フリーランチの時代」。 ・交通事故で脳だけ助かった女性が最新の医療でバーチャルに現実を生きていくようになる、「Live me Me.」。 ・太陽系開拓時代にAIだけをパートナーにして孤独な宇宙船を駆る青年を主人公にした、「Slowlife in Starship」。 ・医療の進歩で不老不死が義務化された未来を舞台に、一官僚の視点から人類の戸惑いを描く、「千歳の坂も」。 ・長編「時砂の王」のスピンオフ作品、「アルワラの潮の音」。
の5つの短編。
作品はどれも「人間とは?」「『生きる』意味とは?」みたいなところを割と直接的にテーマにしている気がしました。
いつもひたむきでまっすぐな人物を主人公にすることが多い作者にしてはちょっと異色なキャラ設定だし、内容も意外にシュール。
こういうテーマだとどうしてもそうならざるをえないのかなぁ。
こうやって書いちゃうと小難しく思われるかもしれないけど、決して難解ではないです。
いつもどおり文章は読みやすいし、いろんなアプローチをつかって、エンターテイメントとしてちゃんと成立してますから。
こういうハードSF的なテーマのものをソフトに描けるのがこの作者の真骨頂でしょうね。
まぁ、個人的には前の短編集の「老ヴォールの惑星」の方が好きですがσ(^◇^
どのジャンルの小説でも短編には「ウマさ」が必要だと思いますが、SFだと特にそう感じます。
イマジネーションをふくらまさせつつ、ラストでキレイに収束すると、ジワッと感動できる。
SFってどうしても難解なイメージがあって、日本ではあまり人気のないジャンルだけど、中には読みやすくていい作品も多いから、それで避けるのはもったいない気がします。
作品の世界観をイメージさえできれば、他のジャンルよりも「現実」という縛りがゆるい分、高い自由度の中でいろいろ想像を膨らませることもできますから。
もちろん、その世界観の構築にはかなり作者の力量に左右されるし、実際に読みにくくて難しい作品もあるから(特に翻訳もの)、そういうのを最初に読むとアレルギーになっちゃうのは分かりますけどね(^◇^