先日、久しぶりに試写へ。
「Dear Doctor」
医大を出たばかりの相馬(瑛太)は研修医として山あいの小さな村の診療所にやってきた。 赴任してきた彼を待っていたのは、看護師と一緒に診療所を切り回している、物腰の柔らかそうな中年医師、伊野(笑福亭鶴瓶)。 数年前、長く無医村だったこの地にふらりとやってきたこの医者は地方老人の話し相手まで、様々な病を一手に受け、村人から絶大な信頼を寄せられていた。 しかし、その2ヵ月後に伊野は突如失踪してしまう。 警察が捜査を進めるにつれ、経歴はおろか出身地さえ曖昧な彼の不可解な行動が浮かび上がってくる。。
「ゆれる」で話題になった西川美和監督の最新作で原作、脚本も彼女が手がけてます。
今回は地域医療の問題をテーマに、ある仕掛けをして、ひとひねり。
ま、地域医療の問題って、やりだしたらキリがないくらい根が深いので、この作品はあくまでその一端を感じさせるというつくりだと思ったほうがいいでしょう。
極端な形の問題提起しながら、作品中ではわざと明確な答えは提示せず、余韻をもたせる形で終わらせることにより、観客自身に考えさせようとするあたりがこの監督の「らしさ」なのかな。
地味だから興行的にはヒットしないけど、DVDのレンタルでそこそこ回転するパターンの映画だと思います。
八千草薫がガンに侵された1人暮らしの村人役をしてますが、最近はこういうシーンを見ると、こちらまで母親に会いたくなっちゃいます。
一緒に暮らしてるとうっとおしさを感じるだけなのに、遠く離れて暮らしてるとなんとなく、ね。
年をとってきたのかなぁ(^_^; アハハ…
上映時間は2時間7分。
6月27日公開予定。