このところすっかり部屋でふさぎこんでいることが多いので、ネタがありません。。
現在、会社で仕事中ですが、取引先からの連絡を待っている状態で、ちょっと時間があるから、試写で観てきた映画の感想を。
「運命の子」
監督:チェン・カイコー 出演:グォ・ヨウ、ワン・シュエチー、他
2600年前、中国・春秋時代の晋の国。 宰相を勤める趙氏は敵対する武官、屠岸賈(ワン・シュエチー)の謀略により、一族300人を皆殺しにされるが、生まれたばかりの男の赤ん坊だけ、母親の機転で難を逃れる。 「この子が大きくなっても、仇が誰なのか教えないで」という言葉を残し、出産に立ち会った医師の程嬰(グォ・ヨウ)に赤ん坊を預け、母親は自害。 程嬰はその子供を守ろうと奔走するが、その子の命と引き換えに、彼自身の妻と子供を殺されてしまう。 屠岸賈への復讐を誓った彼は孤児をひきとり、屠岸賈の門客となる。 何も知らない屠岸賈は趙氏最後の子である孤児を溺愛し、程勃と名付けられた孤児も「父上」と慕うようになる。
チェン・カイコー監督の最新作。
中国では知らない人がいないお話だけど、日本ではまだまだ知らない人が多いでしょうか。
もちろん、史実からかなり脚色されているみたいですけどね。
映画としては当時を表現したセットの出来はよかったし、物語としてもまあまあ面白かったです。
日本人としては仇の元に仕官しにいく感覚は理解しがたいですが、当時の中国って目的を全うするためには何年かけて、どんな手段をとってもやりとげようとする人間が出てくる風土もあるんですよね。
本物の子のようにかわいがられていた相手が実の親の仇だというシチュエーションはいろいろな物語に登場しますが、育ての親の存在もあいまって、一番悩ましいパターンかも。
仇役の屠岸賈を演じたワン・シュエチーが極悪人なはずなのに、毅然とした格好良さがありました。
上映時間は2時間8分。
日本では12月23日から全国順次公開だそーです。
赤ん坊を託して自害する母親役のファン・ビンビンが美しいです。
歴史物がお好きな方向けかなあ。