グランパスの降格を覚悟した週末

昨日のアウェー柏戦の敗戦でグランパスの降格を覚悟しました。

甲府と新潟が勝利したため、残り8試合で残留ラインとは勝ち点差7。

数字上は不可能ではないにせよ、17戦未勝利で3か月以上勝ちゲームをみれてていないだけでなく、内容もずっとグダグダです。

ラインが間延びして、組織的に守れずに、スペースをいいように使われ、パスもつながらないのでずっと相手ターンの攻撃を防ぐだけ。得点どころかシュートシーンすらほとんど見れません。

とても奇跡を起こせるような予感を全く感じさせないサッカーです。

プロとして観客からお金を取れる試合になっていないし、J開幕から20年以上みていますが、間違いなく史上最弱です。

原因はもちろん小倉監督にあります。

サッカーを全く知らないトヨタからの天下り幹部がアマチュアですら指導経験のない人物を「OBでテレビにも出ていたから知名度がある」というだけで選び、抜擢されましたが、予想以上の破壊力、無能っぷりでした。

おそらくは「いくら素人に等しい監督でも資金力や選手層からいって、福岡や甲府や新潟、仙台あたりより下にいくことはなかろう」とタカをくくって任命したんでしょうが、戦術を落とし込むすべを知らない監督の元では「チームとして」闘うことができないことを証明しただけでした。

しかも、これだけ低迷しているにも関わらず、こちらもおそらく小倉監督抜擢に口を出した大スポンサーのメンツを守るために、監督交代という一番まっとうな打開策をとることすらできません。

OBから選ぶにしてもS級ライセンスを持っていて、指導実績のある人物もいたのに、「最悪の選択」をしたといってもいいでしょう。

社長が「降格したら責任をとる」なんて言っても、誰もそんなことは望んでいないし、そんなことを言っている間に監督を交代するタイミングも完全に逸してしまいました。

おそらくサッカークラブとして「普通の監督の人選」をしていれば、こうはなっていなかったと思えるだけに、サポーターとしてはやりきれません。

組織って上の方の何人かがダメなだけで、アッという間に崩れていくもんだということをこの1年のグランパスをみていて、思い知らされました。