アジアカップ雑感

たまにはサッカーの話題も。


オシムジャパンになって約1年で迎えた最初の大きな大会といってもいいアジアカップ


その前のフレンドリーマッチをみるにつけ、タレントを適当に並べただけのジーコジャパンよりは人もボールも動いて、数段面白いサッカーをしてくれていただけに、ちょっと期待して全試合を観てました。



結果は準決勝でサウジに負け、3位決定戦でも韓国にPKで敗れ、ベスト4止まり。

三連覇はなりませんでした。



それでも、チームとしては1年前よりかなり進歩してるのはちょっとサッカーを観る人なら誰しも実感したんじゃないでしょうか。

ワンタッチ、ツータッチで素早くボールをまわし、後ろの選手がどんどん前を追い越して、押し込んでいくようなサッカーはジーコのときにはまったくみられなかったですから。

守備での素早いチェックやアグレッシブなチャレンジにしても同様。


ドイツワールドカップで「ほぼ何もできなかった」のに比べれば、雲泥の差だったと思います。


ジーコアジアカップで優勝したじゃないか」という声をあげる人もいるかもしれないけど、あんなのほとんど奇跡に近いような偶然が連発しただけで、なぜ勝てたのか不思議なくらいグダグダのサッカーでしたからね。


オーストラリア相手に先制されて、追いつけるなんて、少なくとも1年前には想像もできなかった

選手の気合ののってたし、モチベーションコントロールもうまくいってたってことでしょう。


攻撃で惜しむらくはボールがまわせるだけに、相手にひかれてしまい、なかなかシュートが打てなかったこと。

強いチームの宿命ですが、これはどのクラブチームや国も苦労するところ。


お膳立てまではチーム力の構築が重要だけど、最後の最後だけは個人能力も問われちゃいますからね。

サウジのムアトみたいな選手は作ろうとおもってできる選手はないのが難しいですよね。


それを補うために、二列目の選手がもっとガンガンにシュート打ってもよかったと思います。



守備についてはやや軽いプレーと中盤でのパスミスが致命的なシーンをいくつか招いてました。

このあたりはもっと熟成が必要かな。

あと、個人的にはゴールキーパーで川口をチョイスしてるのが???

オーストラリア戦のPKみたく確変したときの勝負強さはあるけど、ハイボールの処理にしても、キックや安定感を考えたら、総合力では楢崎の方が上のような気がするけどなぁ。



結果は残念だったけど、オシムジャパンになって1年たって、ある程度の真剣勝負の場でいいパフォーマンスを見れたので、ホッとしました。


素直に応援できる日本代表がかえってきてくれましたことが、何よりうれしい。


このまま順調に成長曲線をえがいていければ、2010年の南アフリカ大会がほんとに楽しみになりそうです。



最後に、優勝したイラクには心から祝福を。

ここ数年、サッカーどころではない国内情勢を鑑みれば、「すばらしい」の一語でしょう。