UEFAヨーロッパ選手権2008 オーストリア・スイス大会展望

さぁ、今月7日からいよいよ開幕するユーロ2008。

WOWOWでは全試合生中継だけど、CSしか加入していない自分は地上波で放映してくれるカードしか観れませぬ~(T^T)。

やってても、地球の裏側での試合だから、観るのかなりキツくはあるんですけどね( ;^^)ヘ..

まだWOWOWに加入してた2000年のオランダ・ベルギー大会のときは

午後11時就寝→午前1時起床→そっから2試合続けて観戦→午前5時もう一回就寝→午前8時もう1回起床で仕事に。。

という生活でしたから。。

いやぁ、一ヶ月限定ってことでかなりムチャしてたなぁ(;^_^A アセアセ・・・


今回はそういう観戦の仕方は無理ですが、一応グループリーグからの展望だけでも。


○グループA

ポルトガル チェコ トルコ スイス


実力的にはポルトガルが一歩抜け出てるけど、あとは混戦。

ポルトガルは絶対的な点取り屋がいなくとも、クリスチアーノ・ロナウドを前めのポジションに配置すれば、得点力は問題なし。

決勝トーナメント以降の勝負強さを問われる展開でいかに踏ん張れるかでしょう。

チェコはロシツキの不在がいたすぎ。

トルコはブンデスとかでも活躍してる選手も多くて面白そうだけど、守備の弱さが気になります。

スイスは地の利を生かせるかどうかでしょう。



○グループB

ドイツ クロアチア ポーランド オーストリア


タレントの質だけみると、ドイツとクロアチアの勝ち抜け濃厚。

特にドイツは全盛期じゃないかと思えるくらいの布陣。

守備も堅くて、FWも決定力高いし、優勝候補の一角であるのは間違いないでしょう。

クロアチアも控えは頼りないけど、レギュラーメンバーだけならかなり面白そう。

ポーランドオーストリアはちょっと厳しいかなぁ。

あ、オーストリアはかつて名古屋グランパスで活躍したヴァスティッチが38歳にして代表復帰したみたい。

応援してあげたいな。



○グループC

イタリア フランス オランダ ルーマニア


ハイ、出ました、「死のグループ」。

イタリア、フランス、オランダはどこも優勝してもおかしくない力量をもったチーム。

ムトゥのカウンターがあるにせよ、ルーマニアにはきつい組み合わせになっちゃいました。

抜ける2チームの予想はつけにくいけど、フランスは勝ちあがる気がします。

イタリアはカンナバーロ欠場が響きそうで、オランダとの2位抜け争い。



○グループD

スペイン ギリシャ スウェーデン ロシア


タレント豊富なスペインはもちろんここは突破してくるでしょうが、前回大会でもグループリーグで敗退したように、伝統的に勝負弱いのが気がかり。

でも、パスサッカーは華麗だし、観るならこのチームかなぁ。

1トップシステムだから、フェルナンド・トーレスとビジャのうちどっちか1人が控えになるのはもったいない気もするし、数多い中盤の人材を生かすためには仕方ない気もします。

2位抜け候補には国外で活躍してる選手が多いスウェーデンを。

イブラヒモビッチという絶対のエースがいるのは心強いし、デポルティーボファンとしてはヴィルヘルムションにもがんばって欲しい。

前回覇者のギリシャを率いるレーハーゲル監督、ロシアのヒディンク監督ともに百戦錬磨だけに、どう対抗していくか見もの。



ユーロの場合は本戦に出れるのは16カ国しかないから、グループリーグからかなり強豪同士がぶつかることが多いし、ハイレヴェルな試合がみれるのが特徴ですよね。

今回もイングランドが予選で敗退するという事態になったように、出るだけでもかなりタイヘン。

なのに、前回大会でギリシャが優勝したり、1992年はデンマークが優勝したようにノーマークの伏兵トントン拍子で勝ち進んじゃうこともあるのが面白かったりします。

あと、この大会で国際的にブレイクする若手も結構でるので、そのへんも注目したいですね。

中堅国あたりにたまにとんでもないのがいて、こういった舞台でいきなりスターになっちゃうのいますから。

強豪国の場合はすぐ注目されて名前がしれわたるけど、東欧の方とかリーグ戦とかじゃ観る機会まずないですからね。

そういった選手たちはここでも活躍が自らの移籍マーケットでの評価にもつながるだけに、張り切り方が違います。


個人的にはストライカーではマリオ・ゴメス(ドイツ)、ベンゼマ(フランス)、フンテラール(オランダ)あたりをじっくり見てみたいです。

彼らはすでにクラブチームレヴェルではビッグネームですが、ナショナルチームで彼らがどこまでやれるのか興味あります。


もちろん、若手とはいえすでにチームの大黒柱となってるリベリークリスチアーノ・ロナウドあたりはほっといても活躍するでしょう。

とくにロナウドはクラブでプレミアリーグチャンピオンズリーグもとって、その両方で得点王。

すでにバロンドールは間違いないけど、ここもとれば本当にパーフェクトなシーズンになるから、気合も入ってそう。



ちなみに自分の予想(願望)ですが、決勝はドイツvsスペインあたりを観たいなぁ。

どちらも戦力は充実してるけど、志向してるサッカーは違ってて、かみ合ったらどんな戦いになるのかすごく興味あります。


今回のユーロ、応援してるチーム、選手はいますか?



そうそう、先日、元日本サッカー協会会長だった長沼健氏が亡くなりました。

フランスワールドカップ予選の代表の監督選考問題とかではかなり叩かれてましたが、ほかの部分での氏の功績の大きさはまさに日本サッカー会の発展に大きく寄与してたと思います。

監督としてのメキシコオリンピック銅メダル獲得、日本リーグ(JSL)創設、代表チームのスポンサー獲得、サッカー協会の法人化、ナショナルトーレニングセンターの建設、ハンディキャップサッカーやフットサルの普及、ワールドカップ招致などなど。

Jリーグ創設時にはトヨタの社長に頼み込んで名古屋グランパスから社名をはずさせたこととかも英断だったでしょう。

何より少年サッカーからユース、地域リーグ、JSL、J2、J1といったピラミッド型の組織を日本のサッカー界に築き上げれたことは本当に素晴らしいことだと思います。

ミクロな観点ではそれぞれのレヴェルでいろいろな問題点はありますが、アマチュアからプロまでこういった形で組織化してるスポーツって日本には他にあまりないですからね。

よく比較される野球の場合はプロだけ別世界で、そこも極端な話企業の宣伝の一部門にすぎないわけですから。

親会社の一部門の経費として万年赤字体質でも許されるというプロスポーツとしてはかなりイビツな構造ですもんね。

サッカー界がスポーツとして健全に成長していくためには、こういった日本のプロ野球界のような体質かとの決別はどんなにキツくても必要だったろうし、そのための組織の構築が今後の発展には欠かせなかったでしょう。

理想や夢をもち、未来を見越しての行動というのは、現実とのギャップや困難も多く、ご苦労されたことでしょう。

人間的にも「親しい人からは悪くいう人をみたことがない」というくらいの好人物だったらしいし。

謹んでご冥福をお祈りいたします。