東野圭吾「カッコウの卵は誰のもの」

昨日は仕事帰りにちょっと焼鳥食べて、その後はバーで軽く飲んでから帰ったけど、2時前には就寝して、今日は午前中はゴルフスクールへ。

ダウンで前傾がたもてなくて、へんな当たりが出てるところなんぞを修正されました。

その後、本屋によって雑誌をもって、レジに並んだら、自分の前にはいかにもオタクな風貌した青年がカゴいっぱいにマンガを入れてました。

どうやら「ワンピース」を1巻から56巻までまとめ買いする様子。

会計でバーコードあてるだけでもかなりの時間がかかり、レジ1つしかないから、後ろはアッという間に行列になっちゃいました。

どうせ1日で読めるわけないんだから、何回かに分けて買うとかそういう発想はないんですかねぇ、ヤツらには。

あぁ、どうしてあと30秒早くレジにいかなかったんだろう・・・と後悔しつつ、あまりにイライラしたもんだから、心の中で「お前なんてどうせニートで部屋に閉じこもって、親の金でマンガ読みふけってる社会のゴクつぶしだろっ」とののしってしまってました(^_^; アハハ…

っつーか、「ワンピース」だったら、ブックオフとかで古本がなんぼでもあるだろうし、そのほうが安く買えるのに。。

まぁ、もしかしたら、オタクな風貌をしたIT長者とかデイトレーダーだったのかもしれないですがw


さて、というわけで話はかわって久しぶりに読書の書庫でも更新。


東野圭吾カッコウの卵は誰のもの」(光文社刊 税込み1680円)


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アルペンスキーの元日本代表・緋田宏昌には、同じく日本代表入りを嘱望されているスキーヤ—の娘・風美がいる。

しかし、二人の関係について、緋田には、風美にも言えない秘密があった。

緋田の妻・智代は風美が2歳になる前に、自殺していた。

育児ノイローゼだと思われていたが、遺品を整理していた緋田は、実は妻が流産していたことを知る。

真相を知ることに躊躇いをおぼえている緋田に、スポーツと遺伝子についての研究者柚木から緋田自身と風美の遺伝子について、スポーツ医学的な検証をしたいという相談がまいこむ。

一方、ワールドカップを目指す風美の競技会出場を妨害する脅迫状が届きはじめて…。

東野圭吾の新刊。

雑誌での連載自体は2年前にすでに終わってるのですが、単行本の発売がこの時期になったのは、やっぱバンクーバー五輪にあわせたんでしょうねぇw

タイトルはもちろん実の父娘ではない緋田と風美を托卵の習性をもつカッコウにたとえています。

物語中にある事件がおこり、それを解明するため、風美の実の両親の探索が必要となり、さらにそこから新たな事実が浮かび上がるようになっています。

そのへんのつなげ方もスムーズで、さすが東野圭吾らしいうまさを感じました。

スポーツと遺伝子の関連の下りは結構もっともらしい理論で語られてるから、思わず信じてしまいそうになりますw

作者自身このテーマに興味があるのはなんとなく分かりました。

あと、緋田と風美だけでなく、遺伝子研究によってクロスカントリーの才能を見出されることになる鳥越信吾とその父親克哉、事件のカギを握る上条伸行とその息子で白血病患者の文也、といったいろいろな親子関係のあり方もテーマとして入れてる感じでしょうか。

全体的には割とオーソドックスな流れで、謎解き部分はいろいろ複雑にしすぎかなぁと思わないではないし、「えぇ~っ!?」というような驚きはないかなぁ。

緋田が最後にくだす結論は賛否両論あるかもしれないけど、後味が悪いわけではないです。

350ページちょっとあっても、相変わらず文章はスラスラと読みやすく、3時間くらいでサクッと読了できました。