フェア・ゲーム

こないだノンアルコールカクテルなるものを飲んでみましたが、やっぱりほとんどただの炭酸ジュースでした。。

・・・まぁ、予想はしていましたが(^^;

というわけで、話はぜんぜんかわりますが、また試写でみてきた映画の感想を。



イメージ 1


2001年9月11日、同時多発テロ発生以降、アメリカ合衆国は、イラク共和国大量破壊兵器を保持した悪の枢軸のひとつであるとしていた。

CIA秘密諜報員ヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)と、夫で元ニジェール大使のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)は、捜査の末、イラクに核開発計画がないことを突き止める。

しかし、ブッシュ政権ヴァレリー夫妻の報告を無視し、遂にイラクへ宣戦布告。

“真実”を世間に公表するためジョーはニューヨークタイムズ紙に調査報告を寄稿したが、政府の報復により、ヴァレリーがCIAの秘密諜報員である情報がばれてしまい状況は更に悪化する…。

2007年にアメリカで発表された元CIA局員のヴァレリー・プレイムの回顧録を元に製作された映画。

イラク大量破壊兵器を保持していることを口実にアメリカが攻め入ってみたけど、制圧してみたら、「やっぱ大量破壊兵器はありませんでした。ゴメンネ、テヘッ(*^.^*)」と白々しくやったのは世界中が周知の事実ですよね。

それを元CIA局員とその夫が暴露しちゃったのが「プレイム事件」。

当然国家を敵にまわしたヴァレリーとジョーの夫妻は相当嫌がらせを受けて、夫婦仲も悪くなったりしちゃいます。

もちろん彼ら夫婦に正義はあるんだけど、国家の中枢にいる悪い奴らは手段を選ばないのがなかなか憎らしく描かれています。

もちろん、最後にそういう奴は法廷で裁かれるわけですが、真の黒幕にはたどりつけているかは??って感じ。

アメリカの政財界の上の方の連中って、都合のいいときだけ正義を振りかざして他国を非難するくせに、
自分達の利益のためには何でもしやがるのが汚いですよね。

大体、当時のイラクフセイン政権の良し悪しはともかく、アメリカのイラク侵攻自体が内政干渉もいいとこってのは中学生にも分かりますからね。

ニカラグアのノリエガ将軍を逮捕したときもそうでしたよね。

次のターゲットはおそらくイランでしょうが、どんな難癖をつけるのかちょっと興味深くもあります。

あの地域で選挙をするとイスラムの宗教指導者の影響が強くなって、アメリカに敵対する政権になりがちという皮肉な感じになりますよね。

逆に大体アメリカに従順だったら、独裁だろうがアメリカは何も言わないですからね。

フセイン政権だって、イラン・イラク戦争のときはアメリカが完全バックアップしてああなっちゃったのに。

サウイジアラビアなんて選挙どころか法律すらないのに、米軍を中流させてたり、米国債を買いまくってるから、な~んも言わないし。


話がそれました(;^_^A アセアセ・・・


映画自体は日本ではあまり知られていない事件だし、今までアクションばかり撮っていたダグ・リーマンのシリアスドラマってところも見所になるのかな。


上映時間は1時間48分。

日本では10月29日に公開予定だそーです。


マジメに作られてますが、内容的には割と重いので、実話系がお好きな方限定になっちゃうかなぁ。

別に劇場じゃなくても、DVDで観てもかわらないと思うし。