東野圭吾「夢幻花」

あと1週間働いたらようやくゴールデンウィークですね。

スギ花粉の飛散もようやく収まったことだし、ぼちぼちゴルフも復活モードにしていかないといけないですが、今日は久しぶりに読書の書庫を更新。


東野圭吾「夢幻花」(PHP研究所 税別1600円)


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独り暮らしをしていた老人・秋山周治が何者かに殺された。

遺体の第一発見者は孫娘の梨乃。

梨乃は祖父の死後、庭から消えた黄色い花のことが気にかかり、ブログにアップする。

ブログを見て近づいてきたのが、警察庁に勤務する蒲生要介。

その弟・蒼太と知り合った梨乃は、蒼太とともに、事件の真相と黄色い花の謎解明に向けて動き出す。

西荻窪署の刑事・早瀬らも、事件を追うが、そこには別の思いもあった。

東野圭吾の新刊。

とはいえ、連載されていたのは10年前で、それを大幅に書き直したものらしいです。

いつもながら読みやすくて、サクサク読了。

一見関係ないように見えるいくつかの事件が最後にきれいに集約されていくのもいつもどおり。

こちらも「どうせ最後にはうまくまとめちゃうんだろうな」と思いながら読んでるせいか、あまり驚きとか新鮮味を感じなくなってるのは、いいことなのか悪いことなのか(^_^;)

ミステリー的には種明かしされるまで、読者側に謎解きができるほどの情報は提示されないので、本格というよりアドベンチャー的要素が強いかも。

テーマとしては植物の品種改良の話を狂言回し的にしながら、人間世界での遺伝とか家のつながりなんかも最後に思わせるという持っていき方はさすがといったところでしょうか。

まぁ、割と強引な感じもしましたがw