今日も福岡は最高気温が10度に届かず。
こうも寒いと、休みの日もあまり外へ出ずに、部屋でゴロゴロしてることが多いです。
土日もフィットネスクラブ行ったり、散歩した以外はのんびり過ごしてしまいました。
ところどころショット曲げたりしてるのに、ここぞというときはビタビタとピンにからませてきて、相変わらず強いですね。
読書もしましたよ。
読んでたのは、割と好きな作家の新作。
「貴志祐介の作品ってずいぶん久しぶりに読むなぁ」と思ってたら、書き下ろしで3年半ぶりみたいですね。
1000年後の未来の日本。
現在のわれわれの生きている世界の文明はすでになく、呪力という特別な力を持ち、いくつかのコロニーに分かれて住む人類とそれにかしずく異形の生物たち。
一見のどかな社会を形成しつつも、子供たちは呪力を習得するため徹底的に管理され、結界の外に出ることは許されない。
そんな中で暮らす少年少女の一グループがあることをきっかけに、この世界の秘密に近づくことになる。
・・・1000年の間に世界に何があったのかを。
それから、物語は本格的に動き出していく。。
というストーリー。
でも、短い文章ではなかなかうまく説明できそうにないですm(__)m
作者の今までの作風とはちょっと違うイメージでした。
タイトルはもちろんドヴォルザークの名曲から。
ちょっとだけ物語中に登場します。
ついでにショタコン趣味も少しw
最初はちょっとまだるっこしくって入っていきにくかったけど、上巻の3分の1過ぎくらいからは、一気に加速して、上下巻合計1000ページを読了しました。
ただ、作品の完成度としては賛否両論でると思います。
実際ネットでチラッとみた感想も真っ二つに分かれてるし。
自分も面白くて一気に読めたけど、じゃあその世界観をしっかりアタマでとらえられてるかと聞かれれば、??の部分は結構多いです。
なんていうか、自分の想像力が乏しいせいか、絵がみえてこない。。
最後まで読むと、この作品で作者が伝えたいメッセージみたいなものも十分伝わってはきます。。
しかし、そこにたどり着くまでに、一気に論理が飛躍しすぎるような気もするし、ちょっとご都合主義的なストーリー展開もでてきちゃいます。
これなら思い切り冒険活劇みたいのにしてしまってもいい気がしました。
ジュブナイルにしてはちょっと難しいし、今までの貴志ファンが望むレヴェルと比較してしまうと、やや大味でしょう。
ワクワクしながら読める割に、登場キャラにあまり感情移入もしにくくて、カタルシスもいまいちだったせいかなぁ。
こういった作品を書こうと思った作者の創作意欲はすばらしいと思うだけに、ちょっと惜しかった。
できれば、また「クリムゾンの迷宮」とか「黒い家」みたいなの書いてくれないかなぁ。
でも、この作品も面白いのは面白いので、図書館で借りるなり、文庫化を待ってから買うなら損はしないと思いますよ。
まぁ、ハードカバーで買うにはちと高かったけど。。σ(^◇^
今は眉村卓の「司政官」シリーズの短編が作中の時代順に並んで一冊になったのが創元SF文庫で出たから、読破中。
作品としてはずいぶん前のだけど、SFの分野でも良質のものはそんなに色あせないですね。
そういうのを読めてるときって、何気に幸せ。