TIME/タイム

久しぶりに試写で観てきた映画の紹介を。

「TIME/タイム」

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科学技術が進歩したことにより老化現象を解決した近未来、25歳で成長が止まると余命はあと1年という社会が構築されていた。

貨幣の代わりに時間が唯一の通貨となり、富裕層は寿命を気にしなくていい一方、貧しい人々は寿命を延ばすためにあくせく働き続けなければならなかった。

スラムゾーンに住む貧しい青年のウィル(ジャスティン・ティンバーレイク)は、時間と引き換えに裕福な男性を殺した容疑を掛けられてしまう。

ウィルは大富豪の娘シルビア(アマンダ・セイフライド)を人質に逃げ出すが、時間監視局員(タイムキーパー)レオン(キリアン・マーフィ)らに執拗に追われることになる。

時間=通貨となった世界でのSFサスペンスアクション。

よくよく考えたら、いろいろ矛盾があるような気がするのですが、その斬新な設定にチャレンジした製作者の心意気は買いたいと思います。

誰かの原作あるのかな?って思ったけど、オリジナル脚本みたいだし。

雰囲気的にフィリップ・K・ディックあたりの小説にありそうな感じでしたが。

作品内のルール的には

1.この世界の唯一の通貨は“時間”
2.全ての人間の成長は25歳でストップ
3.富裕ゾーンとスラムゾーンの2つのゾーンに分かれている
4.全ての人間の左腕に<ボディ・クロック>と呼ばれるデジタル時計が刻まれている
5.25歳になった瞬間にボディクロックが起動し、残りの余命がカウントダウンされる
6.タイムキーパーが全ての人間の時間を監視する
7.時間はお互いの手をつなぐ行為により、分け与えたり奪ったりできる

という感じ。

富裕ゾーンではほぼ時間が限りなくあるため、贅沢もし放題だが、スラムゾーンでは25歳以降は常に時間に追われて、アクセクし続けなければいけないという設定。

スラムゾーンでは25歳になった瞬間余命が1年になって、それから生活費などを削っていかなければならないし、睡眠もとらないといけないから、ほぼ奴隷みたいなもん。

ちなみにサンドウィッチやフライドポテトの料金(?)は4分で、一ヶ月の家賃は36時間。

富裕ゾーンの連中が乗ってる高級車は59年という設定でした。

で、富裕ゾーンの連中はどうやって時間を稼いでいるのかといえば、よく分からなかったりしますw

ウィルはこの世界の謎を解いて、問題を解決するように立ち向かうわけですが、ラストまでいって、それがちゃんとした解決になっているのかも??だったりもしますw

謎の解明も中途半端だった気もするし、ラストも「やってることはただの○○じゃねーか」って思っちゃいます。(注:○○はご覧になってご確認ください)

新たな設定を試みた製作側のチャレンジ精神はいいと思いますが、個人的には“納得のいかなさ感”が残ってしまいました。

あ、25歳で時間が成長が止まる設定なので、俳優さんは若い人しか出てこないです。

こういう作品ってのも意外に珍しいかも。

普通、青春ものでも何人かはおっちゃんやおばちゃんて登場するもんですからね。


上映時間は1時間49分。

日本では来年2月17日公開予定だそーです。


ジャスティン・ティンバーレイクってすっかりミュージシャンとしてよりも俳優としての露出が増えましたね。