09-10ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝 インテル・ミラノvsバイエルン・ミュンヘン

風邪ひきでしたが、今朝はチャンピオンズリーグ決勝を観るために早起き。


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インテルモウリーニョバイエルンファン・ハールというどちらも過去に別のチームでビッグイヤーを獲得したことのある知将同士の対決となった決勝。

もっと言うならモウリーニョバルセロナファン・ハールの下でコーチをしてたから監督同士の師弟対決という一面もありました。

今年は決勝の会場がサンチャゴ・ベルナベウで、昨年そろってレアル・マドリーを追い出されたインテルスナイデルバイエルンロッベンという両エースがそこで顔をあわせるという皮肉な結果にもなりました。

この日のピッチには元レアルの選手、他にもカンビアッソとかエトーとかサムエルもいましたね。


インテルはモッタ、バイエルンリベリーが累積警告で出場停止。

これでイタイのは断然バイエルンの方。

戦前から堅いゲームになるだろうとは思いましたが、予想通りに両チームともよく鍛えられていて、攻撃の形は作りかけるものの、ペナルティエリア内からの決定的なシーンはほとんどなし。

前半途中からバイエルンの方が徐々にロッベンの右サイドからチャンスを演出するけど、インテルも堅い守備からのカウンターは常に狙って、緊張感のあるゲームになりました。

攻から守の切り替えも、守から攻も切り替えもほんとうにはやかったです。

相手ボールになった瞬間のプレスのかけ方、味方ボールになったときのスペースへの走りこみなど、選手全員がサボらないという戦術的なサッカーは、面白いかどうかは別として、ある意味見ごたえはありました。

特にインテルは守備にまわるときは前線にミリート一人を残すだけで、エトーパンデフの両ウイングもバックラインまで下がってケアし続けたのは感心。

あれだけのスター軍団で個々の攻撃力もある選手達がサボらないってのがすごいと思うし、一旦マイボールになったときはスペースに一気に走りこんで、少ないタッチでポンポンと相手ゴール付近までせまっていきます。

そして、35分の先制点もGKジュリオ・セーザルのロングキックをミリートがダイレクトでスナイデルに落として、そのままゴール前のスペースに走りこんだところにリターンをもらって、そのままシュートというシンプルかつ効率的な得点でした。

後半開始直後はバイエルンが一気の猛攻に出るけど、ジュリオ・セーザルのナイスセーブや守備陣の体を張ったディフェンスでしのぎきり、逆にまた70分にカウンターからミリートが追加点。

まぁ、前掛りになってしまえば、DFラインの裏もあいちゃうから仕方ないですよね。

結局、このまま2-0でインテルが勝利。

チャンピオンズカップの時代から45年ぶり、チャンピオンズリーグになって初の優勝を飾りました。

国内リーグ、国内カップとあわせて今年三冠。

バイエルンリベリーがいたらきっと違う展開になってただろうし、出場停止はもったいなかったなぁ。

インテルはあれだけのメンツであんな堅いサッカーやれれば、そりゃ強いに決まってるけど、本来なら攻撃的な選手にも守備を徹底させるモウリーニョの手腕は認められるべきでしょうね。

そこにスペクタクルはなくても、「チームを勝たせる」ということについてはカペッロと双璧かもしれません。


インテルの今季限りで、来期からレアル・マドリーの監督に就任するみたいだけど、これがお互いにとっていい結果になるかは??かな。

くだんのカペッロが過去2回、レアルの監督に優勝請負人としてやってきて、きっちり2回とも優勝させてるのに、2回とも「攻撃的なサッカーじゃない」って理由でクビになってますからね。

カペッロがどんなサッカーをやるかなんて全世界のサッカーファンが知ってるのに。

モウリーニョのサッカーも基本はポゼッションよりも効率重視だから、同じようなことになる気がします。

クリスチアーノ・ロナウドみたいな選手をどう扱うかとかも見ものですが、こちらは同じポルトガル人同士だから意外にうまくやれちゃうかも。

レアルの監督をやるモウリーニョがどんなサッカーをやるかとっても興味があるけど、WOWOWセットに入ってないから、スカパーでリーガ・エスパニョーラが観れないのが残念。


さ、これで主要リーグの今季の主な日程は終了。

いよいよあとは南アフリカW杯にむけての代表モードになっていきます。

予選リーグで日本と対戦するオランダの選手、今日出場してたスナイデルロッベンもキレキレでしたねぇ。

フリーキックは代表でも右はスナイデル、左はロッベンか蹴ることになると思いますが、いい弾道のボール蹴ってたし。

ファン・ボメルも要所要所できいてました。

まともにやったらチンチンにされるのは間違いないと確信させられました。

というわけで、日本の勝敗は全く期待してませんが、出場国の選手達にはじっくり調整していい選手がいいコンディションで臨めるようにしてもらいたいものです。