転職して1週間ちょっとたちましたが、このご時世に中途採用をやってるだけあって、案の定ハンパない業務量。
右も左も分からないながらも、やることがたくさんあり、このところ帰宅が毎日午後11時とかになっちゃいます。
ブログのネタを探すのもなかなかたいへんです。
今日はお休みなので、朝までになんとか本を1冊読み終えることができたから、久々に読書の書庫を更新。
空き巣を働いて、とある廃屋に逃げ込んだ翔太、敦也、幸平の三人組。 すると、誰も住んでいないはずなのに、なぜか悩みの相談の手紙が投げ込まれる。 やがてそこは40年前には雑貨店で店主が子供の相談に回答しているうちに、しだいに様々な人から深刻な悩みまで相談を受けるようになったことが分かる。 しかし、なぜ今になっても相談の手紙がやってくるのか。。 三人は面白半分に悩みの回答をしているうちに、この廃屋が過去へつながっており、当時の相談者へと届いていることも判明する。 相談者は不治の病の恋人がいながらオリンピック選手を目指す女子選手、家業の魚屋を継ぐべきか悩むミュージシャン、妻子ある人の子どもを産むか迷う女性、夜逃げする両親についていくことに不安を持つ子供、会社をやめて水商売で身を立てたいOLなどいろいろ。 そして、彼らと手紙でやりとりするうちにある共通点が浮き上がってきて・・・
東野圭吾の最新刊。
発売日に購入したけど、仕事の疲れで途中バタンと眠ってしまう日が続き、なんとか今朝読了しました。
それぞれの章でストーリーは分かれているようでも、次第にある共通点があり、つながっていくという連作集でした。
手法としては「新参者」に近くて、つながりの自然さなど、処理の仕方はさすがにうまいと思いました。
個人的には第二章の「夜更けにハーモニカ」をが好きでした。
割と時系列が過去と未来を行ったり来たりしますが、そのへんも特に混乱することはなかったです。
ただ、完全なほのぼの系ファンタジーで、過去と現在をつないでいる雑貨店の存在にロジカルなものは一切ありません。
鮮やかな謎解きとかドンデン返しみたいなのはないので、そのへんを期待するのでなければ、楽しめるかな。