労働ビザの問題で指揮は原技術員長が代行となりましたが、新監督のザッケローニが見守る中、香川のゴールで1-0で勝利しましたね。
さて、代表の新監督のザッケローニですが、それが決まって、最初にきいたときの感想はとしては「旬はすぎてるよなぁ」って感じでした。
原委員長の好みからいってスペイン風のパスサッカーを目指す人材を探していたろうから、最初は全然別の人たちの名前が挙がっていたし、本来ならそういう人選がよかったんだろうけど、悲しいかな日本はヨーロッパとは地球の裏表の地理的な条件もあり、交渉が難航したようです。
「日本で長期契約で2年、4年といると、ヨーロッパのサッカーシーンから忘れられてしまう」という理由で断られちゃった人もいるみたいですね。
それにW杯明けすぐに次の代表監督を決めるなら今年の初めくらいから交渉はじめてないと遅いですからね。
そのころ日本は代表が不甲斐ない試合が続いて、南アフリカのW杯を岡田監督でいいのか?みたいな議論してたんだから、代表監督決定がこの時期になっちゃったのはしょうがなかったかも。
まぁ、今や代表監督って監督のキャリアとしては「上がり」のポジションですからねぇ。
ドゥンガやファンバステンのような一部のカリスマ選手をのぞいては、新進気鋭の監督たちはクラブレベルで実績を積み上げていくのがスタンダードなんで、代表監督に「旬」を求めるのは段々難しくなってきてますからね。
スリーバックでハイプレスからサイドに散らして、クロスにビアホフが真ん中でズドンってスタイルで点をとるサッカーがイメージにあります。
代表監督はもちろん、イタリア国外で指揮をとること自体も初めての監督、というのは不安要素でもあり、逆に未知の可能性もあるかもしれません。
本人にとってもかなりのチャレンジだと思うので、そこは素直に応援したいと思うし、クラブチームの監督の経験すら全くなかった「ジーコ監督(笑)」に比べれば、かなりマシだとは思います。
人間的には選手の誰かと衝突したとかという話もきかないし、それなりに人格者なんでしょう。
システム的にはおそらく3バックがメインになって、状況によって4バックって感じになるでしょうね。
イタリア人だけあって、いくら攻撃的とはいっても守備戦術はかなり徹底的にやると思います。
攻撃では海外の一流どころを相手にワントップをはれる人材が日本のFWに出てくるかが重要。
あとはこの夏から一気に増えた海外組と国内組とうまく調整してチームが作っていけるかでしょう。
来年1月に南米選手権もありますが、そこで結果を求めるのはあまりに酷だし(もちろん出るにこしたことはない)、チームの方向性のようなものを示せればいいかな。
2年後のアジアカップでは結果も内容も求められるので、そこでの結果次第でブラジルW杯までどうするかって議論になるでしょう。
どちらにしても、日本代表にとって初のイタリア人監督というのはサッカーファンとしては興味深いものはあります。
ある意味実験的ともいえるし、勤勉な日本人選手ともしかしたらすごくマッチするかもしれません。
ジーコ監督(笑)と違って、なんのしがらみもない分、ダメならすぐ換えちゃうこともできないわけじゃないし、最初は「旬はすぎてる」なんて書いたけど、今では「ちょっと面白いかも」くらいに思えてきました。
ま、しばらくはじっくり見守ってみたいと思います。