真田太平記

3週間ちょっとあった転職前の有給休暇もとうとう今日が最後で、明日から新しい職場へ出勤です。

体がだらだらモードに慣れてしまっているから、かなり憂鬱(/_;)

この休みの間にイギリスに旅行したり、実家に帰省などもしましたが、いかんせんスギ花粉のシーズンなので、部屋でゴロゴロしていることも多かったです。

で、部屋で何をしていたかといえば、DVDをよく観ていました。

ハマっていたのは、コレ。

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1985年に45回にわたってNHKで放送されていた大型時代劇の「真田太平記」。

この休み中にTSUTAYAでちょこちょこレンタルして、DVD全12巻観ちゃいました。

大河ドラマだったら、「黄金の日日」以降のはほとんど観ていたんだけど、この時期の大河ドラマの方は近現代ものが続いていて、時代ものは水曜日にやっていたから、完全に見逃してたんですよねぇ。

原作は池波正太郎ですが、彼の作品って意外なことに大河ドラマになってるのってないんですね。

真田一族の中でも信之を主人公にしているのがいい意味で渋すぎる。

そのおかげで大阪夏の陣以降の真田家の描写もあるし。

主要キャストには真田信之渡瀬恒彦真田幸村草刈正雄真田昌幸丹波哲郎知名度のある役者を配しつつ、近年の大河みたくジャニタレのようなミーハーな役者をつかっていないのが好感をもてます。

女優陣では真田の女忍お江を演じる遥くららはなんともいえない色気があるし、小松殿役の紺野美沙子は全盛期の美しさ。

徳川家康、秀忠の親子を中村梅之助、梅雀と実際の親子を演じているのも面白かったです。

あとやっぱ真田昌幸役の丹波哲郎すごいっす。

まわりを大国に囲まれた小大名が生き残るための権謀術数をめぐらしながらも、人好きのするユーモラスな一面も表現していて、存在感も抜群でした。

前にも書きましたが、NHKって大河ドラマだと何かと視聴率を取りざたされるからか、客寄せパンダ的なキャスティングをやるけど、他の時間帯のドラマは演技重視の配役をしてきますね。

30年近く前の作品なので、いまみれば、いかにもなジオラマややすっぽく感じるセットでも重厚感のあるドラマの前にはそれほど気にならなってくるから不思議なもんです。

真田親子の時代を扱うことで戦国後期の歴史のダイナミズムも味わえるし、ドラマとしても見ごたえあり。

ディティールもしっかりしていて時代劇好きとしても満足できました。

こういうのが撮れるのはやはりNHKだけだと思います。

また、こんな骨太の作品つくってくれないもんでしょうかねぇ。